大会レポート⑥日記
前回の更新から随分と時間が経ってしまいました。
疲れの記憶は薄れていくものの、感動はいまだ鮮明、
それがトライアスロンです。
こうなったら、トライアスロンを忘れないためにも
一年がかりでトライアスロン体験談を
書くのもいいかもしれませんね。
(最近は練習もかなり怠っていますが・・・)
それではいきましょう、バイク編1です。
大会レポート⑥ ~バイクスタート~ です。
スイムのトランジットが思いのほか順調に終わり、
さぁ、
155キロの長旅、苦手なバイクがスタート。
頑張るぞーぉ、と気合をいれて漕ぎ出して数分、
このトライアスロン一番のトラブルが
初心者ヨシダを襲いました。
東急リゾートと飛び出してしばらく走り、T字路を右に曲がり、
もうすぐ上地の交差点というあたり(本当に序盤)、
早くも他のトライアスリートにどんどん抜かれ、
ちょっとあせりもあり、スピードがぐんぐん上がっていたその矢先、
「
ドスン」
何かが落ちる音が聞こえました。
なんだろう??とほんのしばらく漕いでいたら、
レースナンバーが一つ前の地元アスリートYさんが、
「吉田くん、
落ちたよ~」
と言って、僕を抜いていきました。
「
へ!?」
と思い、後ろをみたら、黒い物体が道路に落ちている、
そして、僕のバイクサドルの下についている工具箱がない。
バイクレースは基本的にパンクしたら、自分で
修理しなければなりません。
そのため、バイクにはスペアタイヤや工具、
空気の入ったボンベなどを入れた
小さな袋(工具箱)を常備しておかなければならず、
もちろん、バイクにぴったりフィットするような
小さなウエストポーチみたいなのが発売されています。
(サドルの後ろについている黒いものです)
その小さなウエストポーチみたいな工具箱が、
何かのはずみで、ゴロリと落ちてしまったんのです。
しっかり固定されているはずなのに、何で???
そんなこといっても仕方ありません。
恐るべしトライアスロン。
本当に、思いもよらないことが起きます。
人間はピンチのとき、一瞬でいろいろなことを
考えます。工具箱ぐらいもうほっといて、
そのままバイク漕いでいこうか・・・とも考えましたが、
まだ5キロも漕いでいません。
先の150キロのことを考えると、
拾いにいっても、さほどタイムロスにはならないはず・・・
そんなことを一瞬で考え、
バイクを止め、道路の脇にとめて、
工具箱の落ちているところまで走ってもどりました。
もう正直、本当に泣きたい気分、
ものすごいスピードで他の選手はビュンビュン通るし。
後から聞いたら、その時通った選手の中に、
トライアスロンスクール同期のUさんもいたらしく
「よりによってまさか、吉田さん??」
と思ったらしいです。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり、
トライアスロンボランティアの方が、
バイクがビュンビュン通る中、拾いにいって
僕の方に走って届けてくれるではありませんか。
本当にありがたかったです。
一瞬の出来事でしたが、宮古島トライアスロンの
ボランティアの真髄を見せてもらったような気がしました。
スイムがそこそこ早かっただけに、
バイクでどんどん抜かれ、ちょっとあせって
いたところにこのトラブル。
もう、これだけのことがあったので、
あせっていた気持ちはどこかに吹き飛び、
それからは
自分のペースに
切り替えることができました。
まずは時速25キロを切らないこと、そうすれば
6時間でバイクフィニッシュできますので、
あせる必要はありません。
ピンチはチャンス、
まさにこういうことをいうのでしょうか。
それにしてもまだ5キロしか走っていません。
さて、この先どうなるんでしょうか。
つづく。
(次は早く書きたい・・・)
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