大会レポート⑬日記
大会レポート⑬ ~フィニッシュゲート~
最後の力を振りしぼり(この表現が本当にピタッときます)、
38キロぐらいまできて、いよいよ市街地、
はっきりいって間に合うかどうかは神頼み。
テレビの中継にちょこちょこ映る僕の姿を見て、
ある宮古の陸上関係の方は、
「このままのペースでは間に合わない・・・」
と心配してくださったと、あとからから聞きました。
実際、最後の5キロあたりのペースでは
間に合っていませんでした。
市街地に入り、会社の会長に
「このままで間に合わんぞ!もっとペースを上げろ!!」
と並走しながら励まされ、
ようやく自分でも間に合わないかもと、実感、
その姿はばっちりテレビの中継に映っておりました。
それから最後の3キロ、本当に辛かったです。
走りながらも、この最後の3キロのために、
自分はこの1年間、コツコツとトライアスロンの練習を
してきたのかも知れないと思いました。
「火事場の○○力」というよりも、
こんなに疲れていても、何がなんだかわからなくなっても、
最後の最後に、あきらめず、踏ん張る気持ちと体力を、
練習で身につけたように思いました。
そして、13時間25分50秒。
本当にぎりぎりのゴールでした。
涙がとまらない瞬間というのは
人生でそうそうあるものではないと思います。
生涯忘れられない素敵な思い出です。
「周囲の協力でスタートラインに立てる」
「島中の応援が力になる」
「自分の限界に挑戦」
「信じられない」
「感謝の気持ちでいっぱい」
今まで、トライアスリートへのインタビューや中継で、
選手の皆さんから聞いていたことを、
心の底から理解できた瞬間でした。
トライアスロンは人間を成長させてくれる
素晴らしいスポーツです。
そして、僕は今ももちろん
トライアスロンの練習をしています。
これからも長くつきあっていけたらと思っています。
あれから一年、
明日はいよいよ
「
第27回全日本トライアスロン宮古島大会」。
明日は、選手ひとりひとりの頑張りで、
本当に多くの感動が、宮古島を包むことでしょう。
僕は今年はその感動を伝える役割となりました。
選手の皆さんの想い、家族の想い、
そして、人が人を思いやる気持ちを、
マイクを通して、一生懸命伝えたいと思っています。
そして、選手の皆さんが、明日が素晴らしい一日と
なることを心から願っています。
頑張ってください。
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