大会レポート⑬日記

吉田 和史

2011年04月23日 22:03

大会レポート⑬ ~フィニッシュゲート~


最後の力を振りしぼり(この表現が本当にピタッときます)、

38キロぐらいまできて、いよいよ市街地、

はっきりいって間に合うかどうかは神頼み。



テレビの中継にちょこちょこ映る僕の姿を見て、

ある宮古の陸上関係の方は、

「このままのペースでは間に合わない・・・」

と心配してくださったと、あとからから聞きました。


実際、最後の5キロあたりのペースでは

間に合っていませんでした。

市街地に入り、会社の会長に

「このままで間に合わんぞ!もっとペースを上げろ!!」

と並走しながら励まされ、

ようやく自分でも間に合わないかもと、実感、

その姿はばっちりテレビの中継に映っておりました。


それから最後の3キロ、本当に辛かったです。

走りながらも、この最後の3キロのために、

自分はこの1年間、コツコツとトライアスロンの練習を

してきたのかも知れないと思いました。


「火事場の○○力」というよりも、

こんなに疲れていても、何がなんだかわからなくなっても、

最後の最後に、あきらめず、踏ん張る気持ちと体力を、

練習で身につけたように思いました。





そして、13時間25分50秒。

本当にぎりぎりのゴールでした。


涙がとまらない瞬間というのは

人生でそうそうあるものではないと思います。

生涯忘れられない素敵な思い出です。





「周囲の協力でスタートラインに立てる」

「島中の応援が力になる」

「自分の限界に挑戦」

「信じられない」

「感謝の気持ちでいっぱい」


今まで、トライアスリートへのインタビューや中継で、

選手の皆さんから聞いていたことを、

心の底から理解できた瞬間でした。




トライアスロンは人間を成長させてくれる

素晴らしいスポーツです。

そして、僕は今ももちろん

トライアスロンの練習をしています。

これからも長くつきあっていけたらと思っています。





あれから一年、明日はいよいよ

第27回全日本トライアスロン宮古島大会」。

明日は、選手ひとりひとりの頑張りで、

本当に多くの感動が、宮古島を包むことでしょう。

僕は今年はその感動を伝える役割となりました。



選手の皆さんの想い、家族の想い、

そして、人が人を思いやる気持ちを、

マイクを通して、一生懸命伝えたいと思っています。



そして、選手の皆さんが、明日が素晴らしい一日と

なることを心から願っています。

頑張ってください。

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